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1on1の質問リスト50選|目的別に使えるテンプレート
1on1ミーティングで使える質問リスト50選を目的別に整理。業務進捗、成長支援、キャリア、コンディション確認の4カテゴリで、すぐに使えるテンプレートを紹介します。
渡邊悠介
TL;DR
- 1on1の質は『何を聞くか』で決まる。質問設計を怠ると進捗報告か雑談に変質する
- 業務進捗・成長・キャリア・コンディションの4カテゴリで計50問を目的別に整理
- 『自分で何ができるか』を先に問い、必要な支援を後から聞く順序が部下の自律性を育む
この記事が役立つ状況
- 対象者: 部下を持つマネージャー(特に1on1で何を話せばよいか迷っている層)
- 直面している課題: 1on1が進捗報告や雑談になり、部下の思考を深め行動変容を促す対話にならない
- 前提条件: 1on1ミーティングの目的を理解し、定期実施の場を確保していること。質問はそのまま使わず自分の言葉に置き換える前提
このノウハウをAIで実行するプロンプト
以下をコピーしてLLMに貼り付け、[ ] 内を自社の情報に書き換えてください。
あなたは1on1コーチングの専門家です。私は[役職・チーム規模]のマネージャーで、部下[人数]名と[頻度]で1on1を実施しています。
現状の課題: [進捗報告に終始する/沈黙が多い/キャリアの話に踏み込めない 等]
対象の部下: [入社[年数]、現在の役割、最近の状態]
次回1on1のテーマ: [業務進捗/成長・スキル開発/キャリア・将来/コンディション・関係性]
上記を踏まえ、以下を出力してください:
1. テーマに沿った質問5つ(部下の思考を深めるオープンクエスチョン)
2. 各質問の意図と、想定回答に対する深掘りの一手
3. 『自分で何ができるか』を先に問い、必要な支援を後から聞く順序での会話設計
1on1の質問設計が対話の質を決める
1on1の質は、マネージャーが「何を聞くか」で決まる。 適切な質問は部下の思考を深め、気づきと行動変容を促する。一方、質問の設計を怠ると、1on1は雑談か進捗報告の場に変質し、双方にとって苦痛な時間になる。
1on1ミーティングとは何かを理解し、1on1の目的を明確に設定したとしても、「で、何を聞けばいいのか」という壁にぶつかるマネージャーは少なくない。実際、リクルートマネジメントソリューションズの調査では、1on1を実施しているマネージャーの約6割が「何を話せばいいかわからない」と感じていると報告されている。
この記事では、1on1で使える質問を目的別に50問整理した。業務進捗、成長・スキル開発、キャリア・将来、コンディション・関係性の4カテゴリに加え、営業マネージャー向けのテンプレートも用意している。そのまま使うのではなく、自分の言葉に置き換えてアレンジしながら活用してください。
業務進捗に関する質問10選
業務進捗の確認は1on1の入口として使いやすいテーマだ。ただし、単なる報告の場にしないことが重要だ。「何をやったか」ではなく、「何を考えているか」「どこに困っているか」を引き出す質問を意識しましょう。
- 今、一番注力している業務は何だか?
- その業務で、うまくいっていることは何だか?
- 逆に、想定通りに進んでいないことはあるか?
- 進捗を妨げている一番大きな障害は何だと感じているか?
- その障害を取り除くために、自分でできることは何があるか?
- 私(マネージャー)が手助けできることはあるか?
- 今週の業務の中で、優先順位に迷っていることはあるか?
- もし時間が無限にあったら、今の業務で一番やりたいことは何だか?
- 前回の1on1から、試してみたことで変化はあったか?
- 来週の時点で、どんな状態になっていたら良い1週間だったと言えるか?
ポイントは、5番と6番の質問の順序だ。まず本人に「自分で何ができるか」を考えてもらい、その上で必要な支援を聞く。この順序を守ることで、部下の自律性を育みながら適切なサポートを提供できる。
成長・スキル開発に関する質問10選
成長支援は1on1の本来の目的の中核だ。日々の業務に追われる中で立ち止まり、自分の成長を振り返る時間を作ることが、1on1の最大の価値と言える。
- 最近の業務で、一番成長を実感している部分はどこだか?
- 3ヶ月前の自分と比べて、変わったことは何だか?
- 今、一番伸ばしたいスキルは何だか?
- そのスキルを伸ばすために、今できることは何だと思いるか?
- 最近、仕事の中で「これは難しいな」と感じた場面はあるか?
- その難しさは、何が原因だと考えているか?
- 社内で「この人のやり方を参考にしたい」と思う人はいるか?
- 今のチームで学べていることは何だか?
- もしスキルアップのために何でも学べるとしたら、何を選ぶか?
- 次の半年間で、一つだけ挑戦するとしたら何をやりたいだか?
成長に関する質問で気をつけたいのは、マネージャーが「こうすべき」と指示を出さないことだ。コーチングの基本は、問いかけを通じて相手自身の中にある答えを引き出すことにある。7番のように他者を参考にする視点を与えることで、本人が自ら学びの方向性を見つけるきっかけを作れる。
キャリア・将来に関する質問10選
キャリアの対話は、1on1でしかできない重要なテーマだ。日常業務の延長線上にはない「中長期の視点」を対話に持ち込むことで、部下のエンゲージメントが高まり、主体的な行動を引き出せる。
- 3年後、どんな仕事をしていたいだか?
- 今の仕事は、将来やりたいことにどうつながっていると思いるか?
- キャリアの中で、一番やりがいを感じた経験は何だか?
- その経験の何がやりがいにつながっていたと思いるか?
- 仕事をしていて、時間を忘れるほど夢中になれるのはどんな時だか?
- 今の役割で、もっとやりたいことはあるか?
- 逆に、今の役割で「これは自分に合っていない」と感じることはあるか?
- 社内外問わず、ロールモデルにしている人はいるか?
- 今のスキルや経験を活かして、将来どんな価値を提供したいだか?
- キャリアについて、今一番気になっていることは何だか?
キャリアの質問は毎週聞く必要はない。月に1回、意識的にキャリアをテーマにした1on1を設けるのが効果的だ。目標設定にコーチングを活かすのアプローチを組み合わせると、キャリアビジョンを具体的な行動計画に落とし込むことができる。
コンディション・関係性に関する質問10選
部下の心身の状態やチーム内の関係性を把握する質問だ。パフォーマンスが下がっている時、原因はスキルや知識ではなく、コンディションや人間関係にあることが少なくない。
- 最近の仕事の調子を10点満点で表すと何点だか?
- その点数の理由を教えてもらえるか?
- 1点上げるために、何があるとよさそうだか?
- 仕事とプライベートのバランスは取れているか?
- 最近、ストレスを感じていることはあるか?
- チーム内で、うまくいっている関係はあるか?
- 逆に、気になっている関係性やコミュニケーションはあるか?
- 今のチームの雰囲気について、率直にどう感じているか?
- 私(マネージャー)のコミュニケーションで、改善した方がいいことはあるか?
- 今、一番大事にしたい時間は何だか?
1〜3番の「10点満点」の質問は、1on1のオープニングで定番として使える。数字で答えてもらうことで抽象的な「大丈夫だ」を防ぎ、具体的な対話のきっかけを作れる。9番はマネージャー自身への率直なフィードバックを求める質問だ。自分から弱みを見せることで、部下が本音を話せる心理的安全性が高まる。
質問を使いこなすための5つのコツ
質問リストを手元に置くだけでは、1on1の質は上がらない。質問を「道具」として使いこなすためのコツを5つ紹介する。
1. 沈黙を恐れない
質問した後、部下がすぐに答えないことがある。ここで焦って次の質問をしたり、自分で答えを言ってしまうのは最もよくある失敗だ。沈黙は、部下が内省している証拠だ。10秒、20秒であっても、相手が考える時間を尊重しましょう。沈黙に耐えられるかどうかが、マネージャーのコーチング力を測る一つのバロメーターだ。
2. 答えを先に言わない
マネージャーは経験豊富であるがゆえに、部下の話を聞いた瞬間に答えが見えることがある。しかし、すぐに答えを与えると部下の思考が止まる。「私はこう思うけど、あなたはどう思う?」という聞き方もNGだ。マネージャーの意見を先に示すと、部下は自分の考えより上司の意見に合わせようとする。まず聴き、問いかけ、それでも必要な場合にのみ自分の視点を共有する。この順序を守ってください。
3. 一つの質問を深掘りする
30分の1on1で10問の質問を消化する必要はない。むしろ、一つの質問に対して「なぜそう思う?」「もう少し詳しく聞かせて」「具体的にはどんな場面で?」と深掘りする方が、はるかに価値のある対話になる。表面的な質問を多く回すより、一つのテーマを深く掘り下げることを意識しましょう。
4. オープンクエスチョンを中心に使う
「はい/いいえ」で答えられるクローズドクエスチョンは、対話を広げない。「うまくいっているか?」ではなく「うまくいっていることは何だか?」と聞く。「困っていないか?」ではなく「困っていることがあるとしたら何だか?」と聞く。質問の語尾を「何」「どう」「どんな」にするだけで、部下が自分の言葉で考え、語り始める。
5. 質問の意図を明確に持つ
「とりあえず聞いてみる」質問と「意図を持って聞く」質問では、対話の深さがまるで異なる。この質問で何を引き出したいのか、どんな気づきを促したいのかを事前に考えておくことが大切だ。ただし、意図を持つことと答えを誘導することは違いる。意図は持ちつつも、部下の答えがどこに向かうかは委ねる。このバランスが、質の高い1on1の核心だ。
営業マネージャー向けの質問テンプレート10選
営業組織の1on1では、数字の話に偏りがちだ。案件の進捗や達成率は営業会議で確認し、1on1では部下の思考・成長・モチベーションに焦点を当てましょう。営業特有の文脈に合わせた質問テンプレートを10問紹介する。
- 今の担当顧客の中で、一番手応えを感じている案件はどれだか?
- その案件で、お客様が本当に解決したい課題は何だと思いるか?
- 最近の商談で、「ここはうまくいった」と思えた場面はあるか?
- 逆に、「もう少しこうすればよかった」と感じた商談はあるか?
- 今の営業スタイルで、もっと磨きたい部分はどこだか?
- お客様から学んだことで、印象に残っていることはあるか?
- チーム内で、他のメンバーのやり方で参考になったことはあるか?
- 今月の目標に対して、自分の中で一番大事にしたいアクションは何だか?
- 営業という仕事を通じて、自分が一番価値を発揮できるのはどんな場面だか?
- 半年後、営業としてどんな状態になっていたいだか?
2番の「お客様が本当に解決したい課題は何か」は、営業の本質に立ち返る強力な質問だ。数字の話をせずとも、この問いかけから商談の質を高める対話が自然に生まれる。8番は目標を「数字」ではなく「行動」に変換する質問だ。「売上500万円」という数字よりも、「初回商談で必ず課題の優先順位を確認する」という行動の方が、部下にとってコントロール可能で、次の1週間で実践できる。
まとめ
1on1の質問リストは、対話の「型」を作るためのツールだ。型があることでマネージャーは安心して1on1に臨め、部下も「何を聞かれるか」がある程度予測できることで心理的安全性が高まる。
ただし、質問リストを機械的に読み上げるだけでは意味がない。大切なのは、質問を起点にして部下の思考を深め、気づきと行動を引き出す対話のプロセスだ。コーチングの基本を理解し、「聴く」「問いかける」「待つ」の3つを実践することで、質問の効果は何倍にもなる。
まずは今日の1on1で、この記事の中から3つだけ質問を選んで使ってみてください。完璧な質問をする必要はない。「あなたに関心がある」という姿勢が伝われば、それだけで1on1は変わり始める。
参考文献
- Andrew S. Grove, “High Output Management”, Vintage Books, 1983
- Michael Bungay Stanier, “The Coaching Habit: Say Less, Ask More & Change the Way You Lead Forever”, Box of Crayons Press, 2016
- リクルートマネジメントソリューションズ「1on1ミーティングに関する実態調査」
- 本間浩輔『ヤフーの1on1 — 部下を成長させるコミュニケーションの技法』ダイヤモンド社, 2017
- Gallup, “State of the Global Workplace Report”
よくある質問
Q1on1で毎回同じ質問をしても良いですか?
Q部下が質問に対して『特にないです』と答える場合はどうすればいいですか?
Q1on1の質問リストは部下に事前共有すべきですか?
Q質問の数は1回の1on1でいくつが適切ですか?
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渡邊悠介
代表取締役 / 株式会社Hibito
リクルート、MagicMomentを経て現職。幅広い営業経験と、営業推進、新規事業開発、採用の観点から企業の急成長を営業支援で支える。営業組織コーチング・個人コーチングを通じて、営業パーソンの主体性と成果を最大化する。「全ての人が自分の未来を自分の手で描ける社会」の実現をミッションに掲げる。
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